鋼管矢板井筒の有限要素振動解析と野外実験結果との比較
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概要
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本研究では振動実験の行われた鋼管矢板井筒を解析例にとり, 有限要素法を用いて鋼管矢板井筒を無理な仮定の少ないモデルに置き換え, 地盤は波動の伝播を表すに十分細かな有限要素分割を行い, かつ遠方の境界で波の反射をなくする境界条件を用い, 三次元解析を行っている。解析結果は実験結果の細かな特性をもよくとらえており, 解析方法が妥当なことを示している。ここで用いた解析方法は鋼管矢板井筒のほか, 群杭, ケーソンなど深い基礎に本質的な変更なしに適用できる。解析に用いる諸定数のうち, 解析結果に大きな影響を与え, かつ精度のよい評価が困難なのは土の力学定数, 特にせん断弾性係数であり, これの精度よい評価さえ行われれば, ここで用いた解析方法は深い基礎の動的応答にも有用であろう。本研究では鋼管矢板井筒の静的挙動の特性を示した別の研究に続き, 井筒の動的コンプライアンスの周波数特性, 各種の荷重状態における振動モードなどを検討し, その動的挙動を詳細に論じている。
- 1979-06-15
著者
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