試料採取併用型半自動的コーン貫入試験の調査例
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概要
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N値が0〜2の軟弱地盤の調査では, N値による地盤強度の推定よりも, オランダ式貫入試験によるコーン指数から強度を推定するほうが精度が高い。このオランダ式貫入試験と標準貫入試験の長所をもつ試料採取併用型自動的コーン貫入試験機(BV試験機)による地盤調査方法, 及びオランダ式貫入試験との比較検討を行っている。その結果は次のようである。(1)BVは操作が容易である。(2)BV試験より得られたN_<10>(10cm貫入に要する打撃回数)とコーン指数q_cの間には良い正の相関性がある。N_<10>とN値の間にはN_<10>=2Nなる関係が得られているが, サングレラットの式N_<20>=8Nとは異なっている。(3)沖積層において砂層が分布する場合には, 砂層の影響でロッドに摩擦が生じN_<10>が増大するためN_<10>の補正が必要であり, この補正方法が示されている。(4)N_<10>とq_cの相関が良いことより, BV試験は十分実用に耐えられるものと考えられる。(5)N_<10>とq_cの関係は土質によらず同一関係式となるようであり, 補正は土層内に崩壊性の砂層が分布するかどうかによっている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-06-15
著者
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