ウマにおける^<13>C-acetate呼気試験法による胃排出能評価(内科学)

概要

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本研究では胃排出能検査として^<13>C-acetateを用いた呼気ガス試験法の確立および標準化を目的とした.供試動物として, 健康なサラブレッド種成馬7頭を用いた.試験食として液状食2,000mlを用いた.^<13>C-acetate(125mg, 250mgおよび500mg)を液状食に加え, 経鼻カテーテルを用いて経口投与した.^<13>C測定は, 赤外分光分析装置を用い, 解析プログラムにより解析した.^<13>C-acetate 125mgおよび250mg投与群に比較して500mg投与群は, 投与後の^<13>CO_2の存在率(Δ^<13>CO_2)の立ち上がり勾配は急峻となり, 高いピーク値を示し, 500mg投与群ではt_<max>の判別が容易であった.500mg投与群では胃排出係数(GEC), 半減期(t_<1/2>), t_<max>および計算上のt_<max>(t_<lag>)は, それぞれ1.95±0.28, 229.2±57.0(min), 124.0±28.4(min)および139.0±22.0(min)であり, 125mg投与群および250mg投与群に比較して500mg投与群のばらつき(SD値)は低値を示した.以上のことから, 安定同位体^<13>Cを用いた呼気試験は, ウマの胃排出能検査法として有用であると考えられた.また, 胃排出能の評価には^<13>C-acetate 500mgを用いることが最適と考えられた.
2005-10-25