乳牛における口蹄疫ワクチン接種後のアレルギー性膿疱
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概要
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口蹄疫ワクチンを乳牛に接種した後,特定の皮膚にアレルギー性膿庖が形成されることを観察した.膿庖は鼻鏡,頚部および外陰部皮膚に発好した.組織学的には有鯨層において変化が始まり,ワクチン接種後2週ごろに膿庖を肉眼的に確認し得た.膿庖は漸次手掌大の融合性膨疹に至るものもあった.数週間後,表皮層の増殖によって外皮の肥厚を見るが,のち大部分は自然治癒する.しかし局所の汚染による二次感染の結果,切迫屠殺に及んだ例もあった.本観察は1968年3月,ニュルンベルク近郊においてなされたものである.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1972-10-25