酵母GAPDH遺伝子のUASはRAP1, GRF2結合配列を含む複数の機能単位から成り立っている
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概要
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酵母グリセロアルデヒド3燐酸還元酵素遺伝子の一つであるTDH3遺伝子の上流転写活性化配列(UAS)を欠失変異法を利用して解析した. プロモーター領域を部分的に欠失させた断片の転写促進活性を, 酵母TDH3, またはADHIプロモーターと組み合わせ, 定量的に測定した. 一連の欠失変異配列を用いた検討から, -583から-434にある配列が完全な活性化機能に必要十分であることが判明した. またこの領域にRAP1結合配列が存在することを, ゲルシフトアッセイ, メチル化結合阻害アッセイにより示した. 驚いたことに, TDH3プロモーター断片との組み合わせにおいては, このRAP1結合配列のみを含む22塩基対の断片でも完全な活性に匹敵する機能を示すことが判明した. さらに詳細な検討から, GRF1結合配列, CATTCリピートがUAS領域に存在しており, これらの配列も転写促進機能に関与していることも明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1994-04-15
著者
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