P4 奨励雑草の成立と変容
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概要
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里域生態系human ecosystemに発生し分布する雑草は発生量に応じて除去されたり(頻度依存除草)、完全除草される。しかし、審美面、可食性、薬用、飼料性、宗教性などの価値や直感的利用可能性が認められると、保護されて奨励雑草encouraged weed段階や半栽培段階に入ることもある。後者は準混作状態を経て栽培種と成りうる重要な過程である。里域植生における奨励雑草の成立や変容およびその地域文化的背景を考察するために、おもに1999年10月の紀伊半島南部において、自家消費用の清耕庭畑で除草されずに生育する雑草の種類と分布、管理、利用状況を調査した。
- 日本雑草学会の論文
- 2004-04-16