韓国在来ヤギにおける妊娠日数評価のための胎子側因子の超音波測定(臨床繁殖学)

概要

論文の詳細を見る
本研究は韓国在来ヤギにおける妊娠日数と胎子の頭部, 眼窩, 胴体, 心臓の長径と短径, 大動脈, 胎盤節, 臍帯および臍静脈の直径値との相関関係を知るために実施された.用いた妊娠韓国在来ヤギ(Capra hircus aegarus)は10頭である.妊娠診断は5MHzの探触子を用いて行い, 胎子臓器の超音波画像の走査は4-9MHzのコンベックス探触子で交配後60, 75, 90, 105, 120, 135日に実施した.正確な測定のために全ての胎子臓器は少なくとも3回測定した.頭部, 眼窩, 胴体, 心臓の長径と短径, 大動脈, 胎盤節, 臍帯および臍静脈の直径値は妊娠日数とともに有意(p<0.05)に増加した.これらの因子のうち, 胴体(r=0.8876;p<0.001), 心臓長径(r=0.9168;p<0.001)および短径(r=0.8819;p<0.001)は妊娠日数とよく関連したので, 他の因子よりも有効な測定値であることが明らかとなった.今回の結果は韓国在来ヤギの妊娠日数を評価する上でこれらの因子の超音波画像測定が有用な方法であることを示している.
2005-05-25