海岸付近の淡水池地盤における効率的な上層取水の一方法
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概要
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海岸付近の淡水池地盤や河床地盤などで上層淡水の取水と下層塩水の排水を同時に行う場合について2次元定常の二層流解析を行い, こうした取水方法が上層取水のみ行う場合に比して, 淡塩水境界面の上昇防止, 取水中への塩水混入の危険性緩和, 更に単位時間当りの取水可能量の増加という点で効果的であるとの結論を導いている。本論文で用いている解析方法は, 淡塩水境界面を水平な面と仮定して複素ポテンシャル理論を利用する近似解法と水理学的諸係数の無次元化に基づいて数値計算を行う方法である。これら解析方法とその結果の妥当性は砂模型実験を行って検証されている。淡塩水境界面を見つけ出す実用的方法としては, 複素ポテンシャル理論による近似解析によって得られた淡塩水境界面を数値計算における第1近似の擬似境界として, 第3近似程度までの数値解析を行うことを提案している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1984-09-15
著者
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崎山 正常
九州産業大学工学部土木工学科
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細川 土佐男
Department Of Civil And Urban Design Engineering Faculty Of Engineering Kyushu Sangyo University
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阿部 孝行
九州産業大学工学部土木工学科
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