軟弱地盤の地震応答に関する2・3の考察
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概要
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地盤の地震動の説明には通常地震波のP波(粗密波), S波(ねじれ波)による反射, 屈折理論を用いる。地表面の水平振動は主にS波の重複反射現象により起こる。実際に泥炭土など軟弱地盤上での構造物が地震動により特に大きく変位することなどが観測されている。ここではS波の重複反射理論により表面層の地震応答について考察し, 更に振動する表面層中の基礎杭の応答を求め, 変位の増幅率を計算している。その結果, まず表面層の剛性率が地表面から直線的に増加する場合と一定の場合を比較すると地表層の剛性率の変化による振幅の増加率に及ぼす影響が大きく, かつ振動特性も大きく異なる。増加率を求める場合, 剛性率の変化状態を綿密に調査し算出しなければならない。次に地震波で振動する表面層中の基礎杭の応答は, 増幅率は杭自身の振動数特性にあまり関係せず, 主に地表層自身の応答として表われる。ただ杭の固有振動数(ここでは約10.2c/s)付近の振動数に対して大きく応答するが, それ以外は地表層のインピーダンス, 深さ及び地震基盤のS波の速度に左右される。
- 1979-03-15
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