サンドサンプラーによる埋立て造成地盤の相対密度測定結果

概要

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本報告は, 改良型ビショップサンドサンプラーを用いて, 日本鋼管扇島埋立て地において砂質土の相対密度D_rを測定した結果を述べている。まず, 模型地盤について室内サンプリング試験を行ない, サンドサンプリングの機構, 相対密度の測定法と決定法について考察を加えている。次に, 埋立て造成地盤でサンドサンプリングと標準貫入試験を行ない, 埋立て造成地盤のD_rと埋立て工法, N値との関係などについて検討, 考察を行なっている。得られた結果を要約すると次のようになる。ポンプ船造成部のうち, (1)水面上の部分は水締め作用を受けるため, 比較的締まった地盤(D_r≑60%)が造成されるが, (2)水面下の部分はD_rが30〜50%と低く, 水面上の部分と明らかに区別できる。(3)バージ直投造成部のD_rは一部特に高いものもあるが, この部分を除くと, 50〜70%である。また, G.L(-)5m以深でのD_rの深度方向への増加率は, 圧密試験より得られるそれよりはるかに大きい。(4)扇島埋立て地におけるN値と実測D_rの関係として, D_r=35+2.7Nなる式が得られた。
1978-06-15