弾性波を利用した土層の密度探査法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
室内であらかじめ弾性波伝ぱ速度(P波)と, 土の密度および含水比などとの相関関係をは握し, 原位置における弾性波伝ぱ速度と含水比とを対比することにより, 土の密度を推定しようとするものである。まず室内において, 粘性土, マサ土, 風化土の三種類について試料を圧縮した状態でヒズミ量と弾性波伝ぱ速度との関係を超音波パルス透過法を用いて測定した。粘性土では, 伝ぱ速度はある密度までゆるやかな増加を示すが, それ以上の密度になると急激に増大する傾向を示す。これは高含水比のものほどその傾向は顕著である。また含水比別では高含水比のものほど密度と対する伝ぱ速度は低下している。マサ土については, 粘性土とほぼ同様の結果が得られたが, 風化土の場合は, 低含水比のものと高含水比のものが近似した値を示し, ある含水比において伝ぱ速度の最大値が存在した。これら土の種類別に伝ぱ速度の特徴を求めておいて, 次に実際に, 流紋岩質凝灰岩風化土を材料とした盛土に適用し, グラウト前後における伝ぱ速度の変化によって, グラウト効果の判定を行なった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-06-15
著者
関連論文
- 電磁誘導起爆法による時間差発破について (発破特集号)
- 1254 不飽和砂の震動締固めに及ぼす間隙水圧の影響
- 1195 不飽和砂の振動締固めについて
- 弾性波を利用した土層の密度探査法
- 924.弾性波を利用した土層の密度探査法(地盤の探査法)