立山トンネルの断層破砕帯
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概要
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立山黒部貫通ルートの黒部方主トンネル掘削中に立山断層の破砕帯に遭遇し, 低温, 高圧のゆう水を伴った粘土質砂が噴出してきた。本文ではこの断層破砕帯の処理のため実施した調査, 排水ボーリング, 薬液注入などについて詳述している。ボーリングの結果, とくに軟弱な破砕帯は, 幅が45mで本坑と40°で斜交した断層面であり, 地質は, 切端より坑奥に向って7mが粘土質砂, 次の21mがアブライト層, また帯水層からのゆう水圧は12kg/cm^2であった。したがって掘削に際しては水抜きボーリングにより含水軟弱土質層の背面から地中水を排水して水圧を3kg/cm^2に押え, 噴出土砂の性状から薬液注入を併用した。排水ボーリングは, TBM-5型ボーリング機使用, テレスコピック, ケーシングにより掘削, 被圧力水の水圧-時間関係を測定した。薬液注入においては, 予備試験として, 1)配合割合によるゲルタイム, 2)固結ゲルの一軸圧縮強さ, 3)固結砂の一軸圧縮強さなどを求めた。注入は37列計341孔, 穿孔長9,004m, 注入量はMI991,000l, LW825,000l, CB163,000lであった。
- 1978-06-15
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