複合地盤としての砂柱基礎工法
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概要
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海底のシルト, 粘土, および砂層の軟弱地盤(層厚50mまで)を改良する試みとして, 著者が以前に開発した, ジェットエゼクター式シュンセツ船(この船には砂を圧入する特殊装置がついている)を使って径1.5m〜3.0mの砂柱(ピッチは5.0m以上)を築造して実験した。この結果, 改良後の地盤は, 複合地盤の性質を示すことから, 構造物の基礎および埋立ての基礎として期待できる。この工法を「砂柱基礎工法」と名づけ, 新居浜港防波護岸(粘土層), 気仙沼港7.5m岸壁(シルト, およびシルト質粘土層), 石巻港1万t岸壁(砂, シルト, 粘土層), 気仙沼漁港岸壁(シルト, およびシルト質粘土層)で実施した例について述べ, この砂柱基礎工法が軟弱地盤改良工法として有効であろうと述べている。その理由としては, 1)サンドドレーン工法より初期圧密速度が速く, 最終沈下量が少ないこと, 2)砂柱が群グイと同様に働くこと, 3)複合地盤(粘着力の増加とともに, 砂グイ自体の支持特性, およびスベリに対する抵抗が期待できる)として考えられることの3つがあげられる。
- 1978-06-15
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