模型杭基礎の復元力特性に関するオンライン・リアルタイム実験
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概要
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著者らが先に開発した, 鋼試験片の動的非線形復元力特性を調べるためのハイブリッド実験方法を, そのまま砂箱中の模型グイに応用して, クイの動的非線形特性を検討している。すなわち, 上部構造の固有周期が外力の振動数領域内にはいっている場合には, 上部構造の固有振動が誘発されることから, 地震加速度とはまったく違った波形の力がクイ頭に作用するものと考えねばならない。このような力や変形をクイ頭に加えるには, 上部構造の固有振動誘起を計算機により計算し, オンライン・リアルタイムで加振機を制御するハイブリッド試験が有効である。実験の結果によれば, 正弦波加振の場合, 乾燥砂, 飽和砂のいずれの場合にも模型グイの復元力は硬化ばね型ヒステリシスを示したが, 含水比17%程度の湿潤砂の場合にはクイと砂地盤との間にすき間が生じ, 復元力特性は特異な形状を示した。不規則波形加振の場合にも復元力特性の包絡線は正弦波の場合と大差ないことも確認された。なお, クイの地震時性状を知るには砂箱全体を振動させ, 場合によっては液状化をも起こさせる必要のあることを指摘している。
- 1973-06-15
論文 | ランダム
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