摩擦性塑性体に関する降伏理論
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概要
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摩擦性塑性体の降伏挙動の一般論を理論的に展開し, さらに土のような粉粒状体の降伏条件式の具体的な提案を行なって, それに基づいた応力-ヒズミ速度式などを検討したものである。さらに粉粒状体の降伏条件を応力不変量によって簡単に表わすために, 新しく材料の降伏曲面の形状に対して, その母線が直線であること, 軸対称圧縮と軸対称伸長においてクーロン・モール法則の内部摩擦角と粘着力がそれぞれ一致すること, 平均応力が一定な面による切口形状がなめらかな凸閉曲線であることなどを仮定して考察を進めた。また平面ヒズミの場合の降伏条件式がクーロン・モール形式で表示されること・クーロンモール法則に対して発展された多くの諸論がこの場合にも適用しうることを述べ, さらに内部摩擦角と粘着力が軸対称圧縮と軸対称伸長で最小であり, 平面ヒズミで最大となることを検証した。さらに前記の諸仮定を満たす具体的な降伏条件式を提案し, これが従来の諸条件式よりも厳密であり, 公表されている実測値にもよく適合することを述べている。
- 1973-06-15
著者
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橋口 公一
Graduate School Of Bioresources And Environmental Sciences Kyushu University
-
Hashiguchi K
Kyushu Univ. Fukuoka
-
Hashiguchi Koichi
Department Of Agricultural Engineering Kyushu University
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