流れ難易度係数の提案 : 生産システム効率の評価の一方法(第1報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ロットサイズ, 品種構成などが生産システムの効率に与える効果を研究しようとするとき, ジョブ数, 加工時間等が変化するため, ジョブの滞留時間, 稼動率などの既存指標が使えなくなる場合が生じる, そのような場合に有効な新指標, 流れ難易度係数(FDC)を提案し, その有効性を例証した.FDCは, 加工手順, 工程間移動時間など, ジョブの内容に関する制約をはずして負荷量のみに着目し, 所定の負荷量が最も円滑にシステムを通過する場合と実際の場合とを対比させて効率を測定しようとする考え方に基づくものである.すなわち, 移動時間等の制約により機械に空時間が生ずれば制約のない場合と比べて機械の利用度が低下すると同時に, その時間だけ負荷の滞留時間が長くなるという論理的関係を負荷の流れに対する抵抗としてとらえ, 指標化したものである.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1979-09-30
著者
関連論文
- ユニット・パターン法による加工手順編成システム : 加工時間計算
- ユニット・パターン法による加工手順編成システム : 概念とシステム構成
- 繰り返し負荷による流れ難易度係数の成分分解 : 生産システム効率の評価の一方法(第4報)
- 流れ難易度係数の提案 : 生産システム効率の評価の一方法(第1報)
- 主成分分析によるFDC曲線の解析 : 生産システム効率の評価の一方法(第3報)
- FDCと他の指標との関係 : 生産システム効率の評価の一方法(第2報)
- 生産システム効率の評価の一方法 : 流れ難易度係数の提案