2000年から2002年にかけて台湾の肉用鶏と在来種鶏から分離されたJ亜群鶏白血病ウイルス
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概要
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1998年に,3原種鶏農場のうち1農揚が,J亜群鶏白血病ウイルス(ALV-J)感染のために閉鎖された.その後,残りの2農場は,海外のほかのブリディングカンパニーから新たに種鶏を輸入した.2000年から2002年にかけて,これらの種鶏とその雛,及び台湾の在来種の鶏におけるALV-J感染の状況を調べた.雄系統の週当たりの死亡率は,雌系統のそれよりも高かった.肉首鶏群の63%(5/8)は,ALV-に感染していた.env遺伝子のsurface(SU)portionをクローニングし塩基配列を決定した.系統樹解析では全ての分離株が2cluster にわかれた.しかし予想に反して同じ品種から分陰されたALV-Jは,他の品種から得られた由来の異なるウイルスを含むclusterに分かれた.輸入鶏と交配された在来種の鶏から分離されたALV-Jは,輸入鶏由来ALV-Jとおなじclsterに人った.分親株の出来が異なるにもかかわらず,高い類似性が認められたことは,それぞれ異なるALV-Jが品種改良の過程において交じり合ったことを示唆している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2003-03-25
著者
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Wang C‐h
Department Of Veterinary Medicine National Taiwan University
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THU Wen-Liang
Department of Veterinary Medicine, National Taiwan University
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WANG Ching-Ho
Department of Veterinary Medicine, National Taiwan University
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Wang Ching-ho
Department Of Veterinary Medicine National Taiwan University
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Thu Wen-liang
Department Of Veterinary Medicine National Taiwan University
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