野鳥から分離されたプラック形成能を有するトリロタウイルスの性状
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概要
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野鳥(ビロードキンクロ)の糞便から, 鶏腎細胞(CKC)に円形化のCPEを生ずるウイルスを分離した. このウイルスは, 間接蛍光抗体法(IFA)で抗ウシロタウイルス血清と反応し, また, 通常の方法でCKC上に明瞭なプラックを形成した. プラックサイズ(小, 中, 大)の違いから, プラッククローニングにより3つのクローンを選択した. 中和試験においては3クローンに違いは認められなかったが, SDS-PAGEの二本鎖(ds) RNA泳動パターンでやや差がみられた. CPE, IFA, ウイルス粒子形態, 及びdsRNA泳動パターンから, 分離ウイルスをA群に属するトリロタウイルスであると同定した. 発育鶏卵へ接種したところ, 卵黄嚢内接種により, 3クローンとも鶏胚を死亡させた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1991-06-15
著者
-
桑原 正和
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
-
竹原 一明
北里大学獣医学部獣医学科人獣共通感染症学研究室
-
竹原 一明
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
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松田 治子
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
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水上 昌也
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
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吉村 政雄
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
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木内 英昭
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
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柳沢 郁成
北里大学獣医畜産学部家禽疾病学教室
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