座位立体作業域における単純な手腕動作の移動時間に関する研究
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概要
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本研究は立体作業域における椅座位組立作業の基礎的な研究として, 手腕の移動速度を評価するために, 椅座位の立体作業域内の2点間における手腕の移動時間が, 動作距離・動作位置・動作方向によってどのように異なるかを調べ, 椅座位立体作業域における手腕の動作効率を速度の面から評価することと, 手腕の動きに着目して, それらを分類して, 動作効率との関係を考察することを目的としている.実験結果から, 椅座位立体作業域内での移動時間は均一でなく, 高さ別の作業位置と作業方向の特性が判明した.また手腕動作の動きに着目すると, 動作タイプを三つに大別できることと, それぞれの動作タイプと動作時間に関連性のあることが判明した.さらに, 動作タイプと動作時間の関係が短距離(20cm)では深く, 長距離になるほど無関係になることも判明した.これらの結果から, 作業域内を均一とみるこれまでの考え方は不十分であり, より高い作業効率を追求するためには, 位置と方向を加味した新しくより詳細な作業域の定義が必要になる.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1991-02-15
著者
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