調節位置の違いによるダウンタイムの影響の解析 : 生産在庫システムにおいて, 生産量変動・在庫量変動を制御する方式について(第3報)

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概要

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多段階生産在庫システムにおける各工程の生産量・在庫量は, 需要予測値に基づいて生産指示を行う場合には, 予測誤差や予測値間の差の影響のみならず, 生産能力の制約やダウンタイムにより生ずる生産指示量と実際の生産量との差異(バックログ量)の影響によっても変動し, 複雑な挙動をする.そのよな状況において各工程の生産量変動・在庫量変動を小さく抑えるために, 本研究では, 前報〔7〕で提案した2種類の生産指示方法について, 前報〔7〕に引き続き, 需要の自己相関係数・生産能力・ダウンタイムの標準偏差と, 各工程の生産量変動・在庫量変動との関係を解析した.その結果, ダウンタイムの標準偏差が大きい場合には, 生産能力が小さくなるときの生産量変動・在庫量変動の挙動が異なるという新たな知見が得られた.また, 各生産指示方式に対して各工程の生産量変動・在庫量変動がすべて他方より小さくなる条件が明らかとなった.
社団法人日本経営工学会の論文
1987-12-15

著者

高橋勝彦
早稲田大学

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