1製造ライン多製品の生産計画 : 定常生産の基本サイクリック生産方式を中心として
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概要
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本研究は前報〔5〕で述べたような商習慣の下における基本サイクリック方式を対象とした最適生産問題の考察である.定式化にさいして, 実際にLPの最適解が基本サイクルとなるのは当月内生産成分がすべて正である場合に限られる.そこでLPが等号最適であるために需要量, 購入変動費が満たすべき必要十分条件を求めた.次に6通りの基本サイクリック方式のなかで最も有利な生産順序に関して分析を行った結果, 需要量とは無関係に購入変動費の高い順で生産する方式が常に目的関数値を最小にすることが解明された.さらに, 上記の生産順序が単にLPの最適であるばかりでなく, 非サイクリック方式を含むあらゆる生産順序のなかでの大域的最適でもあるかどうかを検討した.その結果, LPの等号最適領域の二頂点を用いれば, 所要の需要分布と購入変動費に関して基本サイクリック方式が大域的最適であるか否かを簡単に判定できることが明らかとなった.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1986-02-15
著者
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