片手持ち型および肩かつぎ型運搬作業における歩行幅, 歩行時間および歩行速度に関する比較研究

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概要

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人力運搬における運搬型態の違いからみた歩行幅, 歩行時間および歩行速度に関する基礎的資料を得る目的で, 取り扱う運搬物の重量の違う8通りの片手持ち型運搬作業および取り扱う運搬物の重量の違う7通りの肩かつぎ型運搬作業を行わせ, 歩行幅, 歩行時間および歩行速度について, 運搬物の重量の違いとの関係を明らかにし, 比較検討したものである。その結果, 歩行幅は運搬物の重量が増加すると, いずれの場合にもそれにつれて短くなる。歩行速度も運搬物の重量の増加とともに遅くなる。時間値に関しては, 片手持ち型の場合には, 運搬重量が増加するとそれにつれて減少するが, 肩かつぎ型の場合には, 運搬物の重量の違いによる影響は相対的に少ない。これらの本質的な基本的相違は, 人体構造に基づく片手による垂直保持動作であるか, 肩骨による支持動作であるかの違いによるものである。
1985-04-15

著者

小黒芳男
神奈川大学

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