異質データが混入したときのレイティング値の丸めの影響と評価の傾向の推定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
標準時間の設定時のレイティングのさいに, 観測者(レイター)によっては作業者のパフォーマンスの評価(レイティング)で, いわゆる「あまい」, 「からい」, 「保守的な」または「極端な」評価をする傾向があり, 得られるレイティング値に偏りを含むことがある.しかし, 評価に偏りはあるが, 作業者のパフォーマンスの高低にかかわらず一貫した傾向の評価をするレイターが評価したレイティング値ならば, いくつかのレイティング値が既知の作業者についてレイターに評価を行わせたデータに最小二乗法などで評価傾向を推定し, 得られたレイティング値はこの評価傾向で補正できる.一方, レイティング値は一般に整数で表現される.すなわち, レイティング値は丸められている.本報文では, レイターの評価傾向を推定するとき, レイティング値に異質データが混入する場合について, 11と21の丸めたレイティング値を用いて最小二乗法で推定するときの特性と, 異質データが混入しているので偏りを2乗より小さく評価する2.0以下のべき数を用いて推定するときの特性をシミュレーションを行って考察する.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1982-08-15
著者
関連論文
- 身体障害者雇用促進のための作業工程分析法
- 録画機器を用いた作業の観測誤差(1986年春季研究発表抄録)
- 異質データが混入したときのレイティング値の丸めの影響と評価の傾向の推定
- CRTディスプレイを用いたレイティング
- 異質データが混入したときのレイティング値の丸めの影響と評価の傾向の推定
- CRTディスプレイを用いたレイティング
- 作業の理論に関する研究 : 動作時間の加算性の一考察
- 和と積による二つのレイティングシステムの特性とその応用 : レイティングシステムに関する研究(第4報)
- サンプルサイズの変動する粒体混合物インクリメントからの混合比の推定 : バルク・マテリアル・サンプリングの研究
- レイティングの誤差について : 時間研究におけるレイティングに関する研究(第2報)
- 作業時間の指定とレイティングについて : レイティングシステムに関する研究(第3報)
- レイティング方式の標準時間への影響について : レイティングシステムに関する研究(第1報)