輻輳工程における多品種少量生産製品の個別製造原価算出システムについて
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概要
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昨今の激しい経済環境の変化のもとでは, 個々の製品原価も時々刻々と変化し, 企業の収益力に多大の影響を与えている.したがって, 変化の激しいコストを動的に把握し, 企業活動にタイムリーにフィールドパックすることを目的として開発したのが当システムである.従来ややもするとマクロ的, スポット的になっていた輻輳工程の個別原価計算に対し, われわれはIE的アプローチを試み, 費用配分の指標を時間中心にするとともに, 日常生産管理システムと一体化したものである.また, すべての生産活動の結果をコストに集約し, 問題点の摘出, 改善案の立案に便ならしめたものである.なお, 本システムの特徴は精度が著しく向上した点と実用性, 経済性, 応用性に富んでいることである.今回は工場の問題点を明確にする必要性から, 相当ミクロになっているが, 最終的にはいま少し簡略化することを考えている.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1975-06-30