イネ品種のオキシフルオルフェンによる葉の脱色に対する耐性の遺伝
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概要
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イネのオキシフルオルフェンによる葉の脱色に対する耐性の遺伝分析を行なった。方法としては第2本葉の葉身の中央部位を含む長さ5mmの横切片を508品種および系統のイネから切り取り,この切片を1.78×10^<-3> Mと3.65×10^<-3> M濃度のオキシフルオルフェン液に浮かし,葉身切片の脱色の程度によって耐性の判別を行なった。薬剤処理後4日目にはほとんどの品種は脱色したが,15品種は脱色しなかったので耐性品種と判断した (Table 1)。この15品種の内の10品種を感受性6品種に交配した。また,16の交配組み合わせの両親,F_1とF_2の葉身片を1.19×10^<-3> Mと2.97×10^<-3> M濃度のオキシフルオルフェンで同様に処理した。16の交配の全てでF_1は感受性であった (Table 2, 3)。F_2では品種ハウォンを用いた2組の交配組み合わせを除いて14の交配組み合わせでは耐性と感受性の個体の出現は1 : 3の分離比に適合した。このことから,フクヒカリ,LK1A-2-12-1-1, Baru, CP-SLO, Hunan 31, K1, K279, Taichung 153, Taichung 173 の9品種のオキシフルオルフェンによる葉の脱色に対する耐性は単一劣性遺伝子によって支配されると結論づけられる。
- 日本雑草学会の論文
- 1993-05-28
著者
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權 容雄
ソウル大學校農業生命科學大學農學科
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具 滋玉
College Of Agriculture Chonnam National University
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李 榮萬
全南大學校農科大學農生物學科
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權 美娜
全南大學校農科大學農生物學科
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具 滋玉
全南大學校農科大學農生物學科