水稲に対する含s-トリアジン系除草剤の薬害に及ぼす水深の影響
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概要
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含s-トリアジン系除草剤のTH-63粒剤(試験名)とベンチオカーブ・シメトリン粒剤を稚苗移植後に処理し,処理後の水深と薬害の関係を調べた。(1)処理時期では6日後が12日後より,また薬量は多い区で薬害が大きかった。(2)処理時の水深では,5cmが10cmより薬害が大きかった。この場合には,処理時の水中濃度や除草剤接触面積の影響よりも,稲体の水面上への露出割合に関連のある蒸散最に基づく除草剤吸収量の差異によるところが大きいと考えられ,今後の究明を要する。(3)除草剤問ではTH-63粒剤がベンチオカーブ・シメトリン粒剤よりも薬害の程度が小さく,薬害の発現も遅れた。本実験の遂行にあたり種々の便宜を与えられた当場の植松主席研究員および取り纏めにあたり種々ご教示を賜わった笠井場長に厚く謝意を表する。
- 日本雑草学会の論文
- 1974-09-15
著者
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