Swep分解菌Paecilomyces属のSwap加水分解酵素の精製と性質
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概要
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Swep分解菌戸Paecilomyces sp.よリswep加水分解酵素を磨砕,硫安塩析,ゲル炉過,イオン交換ゲル洞過,ディスク電気泳動によリ精製を行ない,さらにその部分精製酵素を用いて若干の性質を検討し,次の結果を得た。 1.swep分解酵素は菌体内酵素であって至適pHは8.0,至適温度は37℃近辺である。 2. この精製酵素はswepばかりでなく,propanilをも分解するカミ,この酵素の他にもpropani1を分解する酵素が菌体中に存在する。 3.a1ky1carbanilateに対する基質特異性はアノレキルの種類によって著しく支配され,分解の容易度はメチノレ》エチル>iso-プロピル, ブチルの順であって,リング置換では3,4-diCl>3-C1であった。 4. 9種の金属イオンによる影響を調べた結果,Fe++,Ca++,Mg++によって活性が増加し,Zn++,Ni++,Hg++で阻害された。DFPおよび3一クロロ安一息香酸によって若干阻害された。 4.数種の殺虫性メチルカーバメイト化合物によって著しく浩一性が阻害されたが,有機燐系化合物およびその酸化活性化物によっては強い阻害を受けなかった。この傾向は基質が異なっても(swepとpropanil)同じであった。 この研究を行なうにあたって種々御助言を頂いた農林省農業技術研究所 松中昭一博士および茨城大学農学部赤塚弄己助教授に厚く御礼申し上げる。また発表を許可された日産化学工業株式会杜に深謝する。
- 日本雑草学会の論文
- 1973-09-30
著者
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