畑雑草の生育期における除草機の性能と利用について(第1報)
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概要
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畑雑草の機械的防除技術を確立し,その利用限界を明確にするために,メヒシバの生育期における除草効果について検討した。(1)除草用爪は埋没,引抜きおよび断根の作用を保持するが,ダブル・エッジ・ショベルは引抜きと埋没,シングル・エッジ・ショベルは埋没と引抜き,スイープは断根,スプリング・ツースは引抜きの主作用を保持する。(2)メヒシバに対する作用は,1〜2葉期においては引抜き,埋没,断根作用が効果大であるが,4〜5葉期は断根作用が大である。(3)メヒシバの1〜2葉期においては,ダブル・エッジ・ショベル,シングル・エッジ・ショベル,スイープは爪の両側5〜15cm以下において除草効果「大」であるが,4〜5葉期においてはスイープ以外の機種は効果が著しく小さい。したがって,作業時期の限界は,スイープは4〜5葉期においても作業可能であるが,他の機種は1〜2葉期と推察される。(4)除草効果「大」以上を保持する爪相互の間隔とねらいとする作業位置は,ダブル・エッジ・ショベルは20cm(畦聞),シングル・エッジ・ショベルは左側10,右側20cm(畦内),スイープは30cm(畦間)であるが,スプリング・ツースは明確でない。
- 日本雑草学会の論文
- 1970-11-25
著者
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