ピリブチカルブ・ブロモブチド・ベンゾフェナップ混合フロアブル剤の散布方法と拡散性および殺草効果

概要

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1990年6月, 茨城県阿見町の水田において, ピリブチカルブ・ブロモブチド・ベンゾフェナップ混合フロアブル剤(以下TSM-612フロアブル剤と略す)を圃場で水田全面を均一に散布(以下全面均一散布と略す), 水田中央を歩行し帯状に散布(以下中央帯状散布と略す), 水田畦畔の向い合う2辺からの散布(以下畦畔2辺散布と略す)および水田畦畔の1辺からの散布(以下畦畔1辺散布と略す)を実施し, 拡散性と除草効果について検討した。TSM-612フロアブル剤の全面均一散布では, 試験区内全域に均一な薬剤処理層の形成が確認され, タイヌビエ, イヌホタルイおよびコナギに対する高い効果が認められた。また, 中央帯状散布, 畦畔2辺散布および畦畔1辺散布の何れの散布方法でも散布辺より10m以内の田面水中および土壌中に各有効成分が検出され, 各有効成分の均一な拡散が確認されると同時にタイヌビエ, イヌホタルイおよびコナギに対する高い効果が認められ, 一辺が20m以内の圃場であれば畦畔散布での実用性があると思われた。一方, 土壌の種類および湛水深の違いによる各有効成分の拡散性についてコンクリート枠試験を実施した結果, 土壌の種類による各有効成分の水中拡散性は散布1日後にて大差がなかったものの, 湛水深による各有効成分の拡散性は湛水深が深いほど優れていた。
日本雑草学会の論文
1996-02-09

ピリブチカルブ・ブロモブチド・ベンゾフェナップ混合フロアブル剤の散布方法と拡散性および殺草効果

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