乳房内消毒剤としての生物分解性ポビドンヨード微粒子製剤の開発とその特性(内科学)
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概要
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poly dl-lactide-co-glycolide(DL-PLGA)とポビドンヨードから構成される生体適合性,生物分解性の微粒子製剤を,乳腺に適用する前に,in vitroにおける乳房内の消毒剤到達方式を評価した.微粒子製剤は溶媒蒸着法で作製し,粒子の大きさ,形態およびin vitroでの薬物放出動態をしらべた.微粒子の大きさは25μmから155μm(直径の平均=63.5μm)であった.微粒子の表面にポビドンヨードを散布したところ,微粒子は球状でその表面は平滑であった.微粒子の収率は57.3%で被嚢効率は69.6%であった.In vitroにおける放出試験では,最初の2日間に破裂効果(50.9%)が観察され,放出は28日間継続した.これらの試験結果から,微粒子製剤は乳房炎の起炎菌に対する治療効果を高める新規の乳房内消毒剤として可能性があると考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2002-08-25