孵化前後のガチョウ(Anser anser)大腸の組織学的観察(解剖学)
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概要
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孵卵15日目から28日目と孵化後1日目から30日目までのガチョウ盲腸と結腸の発達を光学顕微鏡により観察した.孵卵l5日までに,盲腸と結腸の腔は,偽重層上皮により区画されていた.前絨毛隆起は,結腸と盲腸で孵卵15日目と17日目にそれぞれ出現した.前絨毛隆起の基底部では,結腸と盲腸の上皮は単層小柱状の上皮にそれぞれ孵卵15日目と17日目に変わった.絨毛は,孵卵21日目に出現した.陰窩と杯細胞は孵化後1日目に出現した.粘膜筋板は,孵化前では結腸のみに存在した.粘膜下組織は,孵化前では粗に配列した結合組織からなっていたが,孵化後では非常にうすい一層の結合組織からなっていた.哺乳類のアウエルバッハ神経叢に相当する神経叢と粘膜下神経叢は,孵卵15日までに出現した.孵卵15日目から28日目までに,盲腸の筋層は輪走平滑筋細胞からなっていた.孵卵28日目になると,よりうすい縦走筋層が輪走筋層に加わった.結腸では,一層の外縦走筋層と一層のより厚い輪走筋層からなる.
- 2002-08-25
著者
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Liman N.
Department of Histology and Embryology, Faculty of Veterinary Medicine, University of Erciyes
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Aslan S.
Department of Histology and Embryology, Faculty of Veterinary Medicine, University of Kafkas
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Gulmez N.
Department of Histology and Embryology, Faculty of Veterinary Medicine, University of Kafkas
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Aslan S.
Department Of Histology And Embryology Faculty Of Veterinary Medicine University Of Kafkas
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Liman N.
Department Of Histology And Embryology Faculty Of Veterinary Medicine University Of Erciyes
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Gulmez N.
Department Of Histology And Embryology Faculty Of Veterinary Medicine University Of Kafkas