韓国雉(Phasianus colchicus karpowi)における精巣重量, 精子形成, 血清テストステロン含有量そして試験管内でのテストステロン放出の季節変化
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概要
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温度と光周期の自然環境下で飼育した雄韓国雉の繁殖生物学を研究するために, 精巣重量, 血清テストステロン含有量, 試験管内で黄体形成ホルモン(LH)で刺激した精巣から放出されるテストステロン量そして精子形成を計測した.有意の変化は, 季節周期に関連して見られた.精巣重量は, 8月で劇的に減少し, 2月まで低値を保ち, 3月から6月で増加し, その後減少した.血清テストステロン含有量は, 8月から2月まで低く, 3月で急激に増加して4月に最高値に達し, 6月から有意に減少した.テストステロン放出は, 8月より2月まで低く, 3月で急に増加して5月に最高値に達し, その後急に減少した.精子形成は, 8月から2月まで識別不可能な値まで減少し, 3月で著明に増加し, 5月で最高値に達し, その後急に減少した.この様に, 韓国雉の繁殖期は3月下旬から6月下旬である.これらの結果から, 自然環境下で, 韓国雉は季節繁殖の特性を示す.
- 2001-02-25