乳房炎に罹患した牛から分離された夾膜多糖体(CP)型黄色ブドウ球菌の罹患率とCPワクチンによるマウス黄色ブドウ球菌感染症の予防(短報)
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概要
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韓国の乳房炎に罹患した牛の牛乳から分離した夾膜多糖体(CP)型のStaphy-ococcus aureusの罹患率の調査ならびにPseudomonas aeruginosa外毒素A(ETA)とタイプ8CPのS.aureusの混合体のマウスにおける予防効果をしらべた.分離した107種のS.aureusのうち血清型5と8はそれぞれ26%および24.2%を占めたにすぎなかった.血清型336の抗血清を用いると, 残りの81分離株のうち50株は336であると同定された.26の分離株は2種の血清型と反応したが, 5種は型決定できなかった.免疫した株と同じ株を用いて誘発させたマウスは異なる株で誘発したものに比べて腎臓内のS.aureusの数が少なかった.しかし, 細菌クリアランスの差は両群とも同程度であったことから, この結果は引き続き追試が必要であると考えられた.混合物で免疫したマウスは注射後3日目に抗体産生がみられ, マウスによっては2回目注射後13日目の観察期間中継続した.CP8-ETA混合物で免疫したマウスではCP-Freund'sアジュバンドあるいは生理食塩水で免疫したものより有意に高い抗体価がえられた.このことよりCP8-ETAワクチンは実験的なマウスのS.aureus菌血症に対して予防効果を示す可能性のあることが考えられた.
- 2000-12-25
著者
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HAN Hong
ソウル国立大学獣医学部附属家畜病院内科
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PAK Son
ソウル国立大学獣医学部附属家畜病院内科
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GUIDRY Albert
Immunology & Disease Resistance Laboratory, LPSI, ARS, USDA
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Han H
ソウル国立大学獣医学部附属家畜病院内科
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Han H.r.
韓国
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Guidry Albert
Immunology & Disease Resistance Laboratory Lpsi Ars Usda
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Pak S
ソウル国立大学獣医学部附属家畜病院内科