スズガエルの消化管内分泌細胞に関する免疫組織化学的研究
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概要
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スズガエルの消化管における内分泌細胞の部位的分布と出現頻度を免疫組織化学的に検討した.球形あるいは紡錘形を呈する8種類の内分泌細胞が胃腺, 腸管上皮および食道上皮に様々な頻度で観察された.セロトニンおよびソマトスタチン免疫陽性細胞は食道を含む消化管全長に亘って見出された.クロモグラニンおよびボンベシン陽性細胞は胃に限定して観察された.コレシストキニン-8陽性細胞は幽門洞から回腸にかけて観察された.セクレチン陽性細胞は幽門, 十二指腸および回腸で観察された.グルカゴン陽性細胞は幽門洞と十二指腸で観察された.膵ポリペプチド陽性細胞は幽門洞から直腸にかけて観察された.以上より, スズガエルの消化管における内分泌細胞の部位的分布と出現頻度は, 食道を除き, 他の無尾両生類のものと類似していることが明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2000-06-25
著者
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Ku Sae-kwang
Dong-wha薬品工業(株)中央研究所
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LEE Hyeung-sik
Kyungsan大学基礎科学部生物学教室
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LEE Jae-hyun
Kyungpook大学獣医学部組織学教室