幼若偽妊娠ラットにおける卵巣過酸化脂質含量と黄体機能の二相性の相関
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概要
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性腺刺激ホルモン投与により誘起した幼若偽妊娠ラットを用いて, 卵巣過酸化脂質量と血漿プロゲスチン濃度を偽妊娠期間を通して測定した. 血漿プロゲステロンは偽妊娠5日目と8日目の2回ピークを示し, 12日目に基底レベノレに低下した. Thiobarbituric acid法で定量した卵巣の過酸化脂質量は, 偽妊娠4日目まで上昇し, そこから一旦, 低下して8日目まで低値で推移したが, その後14日目までしだいに上昇した. 偽妊娠1から7日目までの前半期において, 過酸化脂質量は総プロゲスチン量との間に正の相関を示した(r=+0.829). 対照的に, 後半期ではプロゲステロンとの間に負の有意な相関が認められた(r=-0.816). 卵巣過酸化脂質量は黄体機能との間に, 時期に伴って二相性の相関を示すことが明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1999-09-25
著者
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小西 博敏
鳥取県倉吉家畜保険衛生所
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久留主 志朗
北里大学獣医生理
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久留主 志朗
北里大学・獣医生理学研究室
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汾陽 光盛
北里大学獣医生理学
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橋本 祷
北里大学獣医生理学
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塚本 和行
北里大学獣医畜産学部獣医生理学教室
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小西 博敏
北里大学獣医畜産学部獣医生理学教室
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立花 みさほ
北里大学獣医畜産学部獣医生理学教室
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橋本 檮
北里大学獣医畜産学部獣医生理学教室
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Hashimoto Inoru
Laboratory Of Veterinary Physiology Kitasato University School Of Veterinary Medicine And Animal Sci
-
橋本 檮
北里大学獣医生理学
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汾陽 光盛
北里大学獣医学部・獣医生理学研究室
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Konishi Hirotoshi
Laboratory Of Veterinary Physiology Kitasato University School Of Veterinary Medicine And Animal Sci
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