豚コレラ病毒の不活化に関する研究 : II. ナイトロジエン・マスタード化合体による豚コレラ病毒の不活化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Methyl-bis-(β-chloroethylamine) hydrochloride, Benzyl-bis-(β-chloroethylamine) hydrochloride, Bis-(β-chloroethylamine) hydrochloride, β-Chloroethyl-amine hydrochloride, および類縁化合体 Triethyl-enmelamine を用い, これらの豚コレラ感染血液中の豚コレラ病毒の不活化作用ならびに不活化病毒の免疫原性をクリスタルヴァイオレットのそれと比較検討し, つぎの結果を得た. (1) ナイトロジエンマスタード化合体による豚コレラ病毒の不活化は第三級窒素化合体によってのみならず, 第二級窒素化合体, さらに第一級窒素化合体によっても起る. (2) ナイトロジエンマスタード化合体による豚コレラウイルスの不活化はその窒素置換基たとえばベンジル基等によるものでない. (3) トリエチレンメラミンは豚コレラ病毒を不活化する. (4) ナイトロジエンマスタード化合体による豚コレラ病毒の不活化, ならびに不活化病毒の免疫原性の浮動性について考察を行った.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1961-02-25
著者
-
伊沢 久夫
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
添川 正夫
北里研究所附属家畜衛生研究所
-
黎 憲祖
c.of Vet.Med.,Hokkaido Univ
-
黎 憲祖
C.of Vet.med. Hokkaido Univ
-
黎憲 祖
北大
-
松村 好
北里研究所
-
長野 豊幸
北里研究所
-
伊藤 元子
北里研究所
-
黎 憲祖
北里研究所
-
添川 正夫
北里研究所
-
伊沢 久夫
北里研究所獣疫学部
関連論文
- 牛痘様疾患牛からのパラワクチニア・ウイルスの分離
- 北海道に発生した牛痘様疾患について : II. 分離ウイルスの性状ならびに病名
- 1 Tp症の各種血清診断法の比較 : 特に沈降反応を中心として
- 馬パラチフス菌の集落型について
- 豚コレラ病毒の不活化に關する研究. I.
- 36 トキソプラズマ症における燐脂質感作カオリン凝集反応について
- 35 豚血清におけるゲル内沈降反応とトキソプラズマ保有との関係について
- 鷄のサルモネラ症に關する研究 : I. 死籠卵及び斃死初生雛の細菌學的觀察
- 47. 孵化鶏卵及び初生雛に於けるサルモネラ病について (第32回日本獸医学会記事)
- 豚コレラ病毒の不活化に関する研究 : II. ナイトロジエン・マスタード化合体による豚コレラ病毒の不活化
- 狂犬病ウィールスの濾過性について
- レイ菌による死ごもり卵の発生
- マウスから分離されたStreptococcus nonhaemolyticusについて