ラットの下垂体成長ホルモン分泌細胞に対する加齢の性的二形的影響 : 免疫組織化学的ならびに超微形態学的研究
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概要
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加齢は視床下部-下垂体軸のある種の機能に変化をもたらし, その結果, 成長ホルモン分泌細胞に性的二形的変化を引き起こすが, その形態計測学的詳細についてはいまだ不明である.そこで本研究では, 3カ月, 20カ月, 29カ月の雌雄下垂体を材料として免疫組織化学および電子顕微鏡による検索を行った.その結果, 成長ホルモン分泌細胞の面積, 体積および細胞密度は加齢とともに減少し, その程度は雌で顕著だった.また微細構造的には雌雄とも成長ホルモン分泌細胞は未熟な状態になり, 退縮過程にあると思われる細胞も散見された.以上より, 加齢は成長ホルモン分泌細胞に対して雌雄で異なるインパクトを与えるものと考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
著者
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Gomez Dumm
ラプラタ大学獣医科学部電子顕微鏡サービスセンター
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Jurado Susana
ラプラタ大学獣医科学部電子顕微鏡サービスセンター
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Console Gloria
ラプラタ大学医科学部組織学発生学教室