Haemophilus paragallinarum 血清型1 (血清型HA-1) 菌株から作出した変異株の免疫学的性状
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概要
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ヘモフィルス・パラガリナラム血清型1 (血清型HA-1) 菌株から作出した7種の変異株の免疫学的性状を調べた. 易熱性, トリプシン感受性, ヒアルロニダーゼ耐性のL_1 (凝集原)ならびにHA-L_1 (赤血球凝集素) と名づけた2種の抗原はひなにおける防御とよく相関した。すなわち, 防御はL_1とHA-L_1抗原を有する4種の変異株で認められ, 免疫ひなは両抗原に対する抗体を保有した。一方, 防御は両抗原を欠く3種の変異株では認められなかった。天膜を保有するhi変異株はヒアルロニダーゼで処理しても, その免疫原性とL_1とHA-L_1抗原に対する抗体産生能に影響することなく, hi変異株の病原性を不活化した。各種変異株を用いた本試験で得られた結果は, L_1とHA-L_1抗原が免疫原性に関与するであろうことを示唆した著者らの従来の仮説を裏付けるものである。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1984-02-01
著者
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