実験的低 Mg 血症牛の上皮小体ホルモン分泌
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概要
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実験的に作出した低Mg血症牛について, Mayerらの開発した方法を用い, 麻酔下で上皮小体静脈にカニューレを挿入し, 微量のPTH分泌変化を調べた。低Mg血症牛では, PTH分泌率(ng/kg-BW/min)は, 正常Ca域では対照牛のほぼ2倍の高値を示したが, 血中Ca値が低下すると対照との差は認められなかった。Mg溶液投与により血中Mg値が上昇してもPTH分泌の有意な変化は見られなかったが, 高Mg血状態では, PTH分泌の低下が観察された。これらのことから, 低Mg 血症時にも牛の上皮小体の反応性はほぼ正常に維持され, また, MgによるPTH分泌の抑制作用の低下(解除)が強く示唆された。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1984-02-01
著者
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