フィリピン肺吸虫の核型
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概要
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フィリピン肺吸虫の精巣および卵巣についてair-drying methodにより核型分析を行なった. 染色体数はn=11, 2n=22で, 1対の大型metacentrics, 4対の中型subtelo-centrics, 3対の小型metacentricsまたはsubmetacentrics, および3対の小型submetacentricsまたはsubtelocentricsから構成されていた. このような核型は同虫と近縁な狭義のウェステルマン肺吸虫やベルツ肺吸虫の核型と非常によく似ており, さらに, 大平肺吸虫, 小型太平肺吸虫, 宮崎肺吸虫, 佐渡肺吸虫, およびメキシコ肺吸虫(syn. ペルー肺吸虫)とも, 類似であった. しかし, LoVerde(1979)の分析したケリコット肺吸虫とは核型の上でかなり明確な差が認められた.
- 1983-02-25
著者
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