ウシのヨーネ病診断用の酵素結合免疫吸着剤検定法(ELISA)における偽陽性反応消去法
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概要
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ウシ血清中のMycobacterium paratuberculosisに対する特異抗体を検出するための酵素結合免疫吸着剤検定法(ELISA)を開発した. M.paratuberculosisの原形質抗原を用いたELISAにおいて, 偽陽性反応の消去を図り, 試験用血清としては, M.paratuberculosis, M.bovis, M.kansasiiまたはNocardia asteroidesに感染したウシ血清, 細菌学的には陰性でヨーネ病補体結合反応に陽性のウシ血清, Corynebacterium pseudotuberculosis感染ヒツジ血清を用いた. ELISAにおける偽陽性反応は, 被検血清をM.phleiで吸収することにより, ほぼ完全に消去された. 本吸収処理によってヨーネ病牛のELISA抗体価は影響されなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文