ラットの頭蓋内表皮嚢胞の1例(短報)

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概要

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• 10週齢のSprague-Dawley系雌ラットに頭蓋内表皮嚢胞が認められた. この嚢胞は脳梁腹側および第三脳室背側の大脳縦裂軟膜内に位置し, 直径約0.7mmで, 重層扁平上皮によって内張りされ, 内腔は層板状に脱落した角化上皮で満たされていた. 嚢胞壁は2〜4の細胞層から成っていた. 電顕的には一部で基底細胞が欠如し, 表皮分化の正常な連続性はみられなかった. 周囲の脳実質は軽度に圧排されていたが, 明らかな組織破壊は認められなかった.

• 社団法人日本獣医学会の論文
• 1994-06-15

著者

• 杉本 哲朗

  Toxicology Laboratory, Chugai Pharmaceutical Co., Ltd.

• 二木 力夫

  中外製薬(株)

• 二木 力夫

  中外製薬(株)安全性研究所

• 三沢 保幸

  中外製薬(株)安全性研究所

• 杉本 哲朗

  中外製薬(株)安全性研究所

• 杉本 哲朗

  Toxicology Laboratory Chugai Pharmaceutical Co. Ltd.

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