家兎における大豆油とピーナツ油の動脈硬化発症性の比較と, 食餌性動脈硬化症に対するクレンチアゼムの作用
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概要
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0.5%コレステロールと3%大豆油添加食(大豆油食)あるいは0.5%コレステロールと6%ピーナツ油添加食(ピーナツ油食)という2種類の高脂肪食で家兎を14週間飼育し, 両高脂肪食の動脈硬化発症性を比較した. 大豆油食はピーナツ油食に比べマイルドな大動脈病変が形成され死亡例がなかったことから, 抗動脈硬化薬の薬効評価に適していると考えられた. この大豆油食飼育による家兎動脈硬化症モデルを用い, 新規カルシウム拮抗薬クレンチアゼムの抗動脈硬化作用を検討した. クレンチアゼムの30 mg/kg/日, 12週間経口投与は, 血清脂質レベルに影響せずに, 弓部および胸部大動脈内腔面の粥腫面積と大動脈壁のコラーゲン含量を減少させたが, 冠動脈の粥腫病変に対しては明らかな作用を示さなかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1994-02-15
著者
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八十島 昭
田辺製薬(株)薬物代謝研究所
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高島 紘毅
田辺製薬(株)薬物代謝研究所
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高島 紘毅
田辺製薬(株)医薬開発研究所
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笹生 好久
田辺製薬(株)薬理研究所
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岩崎 仁
田辺製薬(株)薬物代謝研究所
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守田 隆志
マルゴ検査センター
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八十島 昭
田辺製薬(株)生物研究所
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岩崎 仁
田辺製薬(株)生物研究所
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