免疫賦活剤Domon LのNF-κB活性化に対する作用
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概要
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動物の感染症に対する補助療法剤として用いられているDomon L(Achromobacter stenohalis不活化菌体)の免疫賦活作用について検討した. Domon LはIFNγ存在下で, マウスマクロファージ細胞株RAW264.7のNO生成能を増強した. Domon LはRAW264.7細胞のNF-κBの核移行を誘導し, さらにNF-κB結合配列の下流にルシフェラーゼ遺伝子を連結したレポータープラスミドを導入したトランスフェクタントにおいて, NF-κB依存的なルシフェラーゼの発現を誘導した. In vivoでは, ラットにDomon Lを皮下投与すると, 血中のIL-6, 急性期蛋白が上昇した. また, このラットの脾細胞をLPS+IFNγで刺激すると, コントロールに比べてNO生成が増加した. 以上のことから, Domon Lは, NF-κBの活性化を介して感染防御作用を発揮することが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1997-07-25
著者
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櫻井 宏明
田辺製薬(株)・創薬研究所
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杉浦 正毅
田辺製薬(株)創薬研究所
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杉田 尚久
田辺三菱製薬(株)薬理研究所
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田中 澄子
田辺製薬(株)医薬拓新研究所
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川島 啓助
田辺製薬(株)医薬拓新研究所
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杉田 尚久
田辺製薬(株)医薬拓新研究所
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杉田 尚久
田辺製薬(株)創薬研究所薬効評価ユニット
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田中 澄子
田辺製薬(株)創薬研究所
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杉田 尚久
田辺製薬(株) 創薬研究所 薬効評価ユニット
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