タイ国における動物の狂犬病発生動向
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
タイでは現在も狂犬病の発生があり, 依然として公衆衛生の重要な問題である. サオバブハ女王記念研究所はタイ中央部を所管する狂犬病診断センターであるが, 当センターで1995年に扱った事例からイヌにおける発生動向を考察し, 以下に要約した. (1)当センターで扱った診断材料は合計1,443件であるが, イヌの材料は1,175件であり, この数は1992年以降年々減少しており, タイ全土で狂犬病は減少傾向にあると思われる. しかしながらFA法による陽性率は約50%で年次変化はみられない. (2)狂犬病を疑われて検査を実施したイヌの多くは飼育犬であるが, 陽性率は放浪犬も同じである. (3)検査を実施した飼育犬の60%以上は1歳以下の子犬である. これは子犬の行動とワクチン未接種のためと思われる.
- 1997-06-25
著者
-
ウイルデ H.
サオバブハ女王記念研究所 タイ赤十字協会
-
ミットムーンピタック C.
サオバブハ女王記念研究所,タイ赤十字協会
-
テプスメタノン W.
サオバブハ女王記念研究所,タイ赤十字協会
-
テプスメタノン W.
サオバブハ女王記念研究所 タイ赤十字協会
-
ミットムーンピタック C.
サオバブハ女王記念研究所 タイ赤十字協会