土工事における濁水処理に関する研究(第9報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
軟弱な粘土やシルト層を含む砂礫層を泥水シールド工法を用いて掘削する場合, 排泥処理の能力がシールドの掘進速度を左右することもあり, その処理工法が問題となる。ここでは二次処理にMud Press工法を用いて処理能力を高める方法とこの時の脱水ケーキの性状および発生量について検討した。凝集剤として硫酸バンドおよびポリアクリルアマイドを使用することとして, 両凝集剤の最適添加濃度を求めた。この条件下でロールプレス1台当たりの最大処理泥水量はベルト速度1m/minの場合は4.5〜9m^3/h, 2m/minで6〜12m^3/hとなる。したがって1リング当たりの排泥水を2〜3時間で処理することができる。このときの脱水ケーキの含水量はベルト速度1m/minで70〜80%, 2m/minで85〜105%であり, またフォールコーン貫入量はベルト速度1m/minで3〜4mm, 2m/minで5〜8mmであった。ケーキ発生量は処理固形分量と共に増大するが, ベルト速度1m/minと2m/minとではおよそ1.5倍ほど後者の方が多い。
- 1981-06-15
著者
関連論文
- 33 ソイルセメントに関する研究(その1) : 流動化、ブリージング防止のためのベントナイト添加の効果
- 31.へどう及び軟弱土の処理における各種固化材の比較検討
- 汚泥の処理処分に関する研究(第11報) : ヘドロ(底質)の固化処理システムと各種固化剤の比較
- 土工事における濁水処理に関する研究(第9報)