有機質土の性状と施工性に関する研究(その2)

概要

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高含水比, 高圧縮性の有機質土の安定処理効果を見るために, 茨城県鹿島産の腐食土(平均含水比w≒260%, 有機物含有量L_<ig>≒45%)にセメントと石膏(焼石膏, 二水石膏)を混合し, 石膏の種類, セメントおよび石膏の混合率, 養生条件が一軸圧縮強度およびCBR値に及ぼす影響について検討を行った。材令28日の強度で比較した結果, 二水石膏より焼石膏のほうが効果が大きく, 約半分の混合率で同じ程度の強度が得られることが知られた。セメント混合率が増すほど強度の増加が大きい。セメント混合率を一定とした場合, 石膏混合率を増せば強度も増加するが, 4〜6%の石膏混合率が最も効果的である。セメント8%, 石膏2%で安定処理した試料について養生方法をかえ, 水浸と非水浸湿気養生, 型枠有と型枠無の合計四種類の養生を行い材令18日までの値を調べた。この結果, 型枠をつけて湿気養生を行った場合が他のものに比べて幾分強度増加が見られるようであるが, ほとんど実験誤差内であって, 養生条件の影響はほとんど無いことが知られた。
社団法人地盤工学会の論文
1981-06-15