電力設備基礎の耐震設計に関する研究(その3) : 盛土地盤の動的地盤係数(動的k-値)の算出法およびその諸特性について
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概要
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電力機器の耐震性を基礎および地盤を含む連成系として解析するためには, 解析に用いる動的地盤係数等の土質諸定数のひずみ依存性の検討が必要であるとの観点から, 変電所盛土で剛体の起振実験が実施されている。剛体には, 培地面積の異なる3種のコンクリートブロックが用いられた。実験結果に基づき, 以下の点が明らかにされた。1)剛体の水平方向起振実験から動的地盤係数を求める場合, 地盤の地層構造を配慮して使用剛体の平面寸法を定める必要があること, 2)水平方向動的地盤係数および上下方向動的地盤係数と地盤変形量との関係, 3)剛体の接地寸法が動的地盤係数〜変形量関係に及ぼす影響, 4)剛体の根入れ効果をBaranovの解で評価した場合, 根入れ部のばね係数が実際より小さく評価されることなどである。更に, 盛土厚, 盛土材料, 基礎条件に応じて動的地盤係数〜変形量関係を3グループに分類し, この分類に基づく動的地盤係数の推定法が提案されている。
- 1981-03-15
著者
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