凍結膨張が未凍結領域におよぼす影響の一軽減法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
液化天然ガス(LNG)は発電用燃料や都市ガスの原料として1969年から用いられてきたが, -162℃のLNGを地下に大量に貯蔵する地下タンクが周辺に与える凍結膨張の影響が問題となる。本文では, 維持管理費を余りかけずに未凍結地盤内の応力や変位を制御する目的で, 地盤変位が自動的に吸収される解放孔をタンク周囲に設置する方法が提案されている。論文の内容は, 膨張変位解放孔の機構と機能の特性, 基礎的な解析と数値計算例, 模型実験及び実物実験からなる。模型実験では, 機能の実験的証明と諸計算式の妥当性の検討を行い, また実物実験では, 1970年末から稼働した地下タンクを対象として, 長期計測による本対策の機能を把握するとともに, 実用的効果をも考察している。結論として, この方法は土質, 地下タンクの寸法などを考慮して計画されるものであるが, 他の機械的手段よりもはるかに簡単であり, また古くから実施されてきた人工地盤凍結の現場にも利用できることがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-12-15
著者
関連論文
- シ-ルド発進で造成される円板凍土の強度特性に関する室内実験(伊豆田久雄・山本英夫・生頼孝博共著,本誌第454号,1992年掲載)への討議・回答
- 不撹乱粘土凍土の力学的特性に及ぼす練返しの影響
- 砂の粒子形状と粒度構成が液状化に及ぼす影響
- 建設会計学の講義を : 道路公団民営化への財務諸表問題について
- 地下水流の影響を受ける凍結工法について
- 熱的性質
- 撹乱された粘土凍土の力学的特性に関する実験的研究
- 凍土中の不凍水が凍土の圧縮強度に及ぼす影響
- AN EXPERIMENTAL STUDY TO EVALUATE FREEZING EARTH PRESSURE
- 凍結膨張が未凍結領域におよぼす影響の一軽減法
- 凍結膨張が未凍結領域におよぼす影響の一軽減法