水中工事の特殊性と技術的問題点
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概要
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水中工事の陸上工事に対する相違点は施工中も完成後も周囲の水の影響を受けるということである。そのために生じる水中工事の特殊性, 施工上の問題点について, 締切り工内開削, 水中開削水中杭施工, 設置ケーソン, その他の水中ケーソンを例にとり解説してある。特に水中締切り工の安定解析においては, ウエルポイント, 深井戸などを設備して浸水処理対策を用いる場合も, 地盤が良好で処理対策を用いない場合も, 従来のように静水圧だけで検討するのではなく, 流線網による解析を行い, 締切り工の内外面に作用する地下水圧分布を求めて, 締切り工の安定及び掘削地盤のパイピング, あるいはヒービングに対する安定を検討すべきであると述べている。今後は水中締切り工に関する限り, 工事の発注者が, 設計者に対して流線網解析を行って締切り工並びに掘削地盤の安定を検討するように, 義務づけることの必要性が指摘されている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-12-15
著者
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